ここ数日、雨が続き梅雨を思わせるような天候だったが、土曜の昼前にはやっと雨が上がった。今の季節にしか発生しない雑木林のシジミチョウ(ゼフィルスという)の最盛期を迎えているので、このチャンスは是非活かしたいということで、午後少し遅い時間だったが里山に出掛けた。
期待に違わず雑木林の下草には一頭のきれいなミズイロオナガシジミが止まっていた。この蝶は滅多に開翅しないので、観察するのはいつも翅裏だ。翅裏の模様は誠に涼しげで気品に溢れており、それはそれでよいのだが翅表も見てみたかった。今日は雨上がりでもしやと期待してしばらく待っていると、ゆっくりと開翅を始め、初めて翅表を見ることができた。
ミスイロオナガシジミ 開翅
丘の上に登ってみるとオレンジ色の蝶がひらひらと飛びコナラの梢に止まった。アカシジミだ。しばらく葉から葉へと歩き回った後、産卵を始めた。遠いので接写はできなかったが、300mm望遠レンズで何とか撮影したのでトリミングしてみた。産卵の様子がわかるだろうか。
アカシジミ 産卵
日曜は薄曇りで撮影にはよい天気。昨日と同じ場所に来て見ると、ルリシジミのメスが下草に止まりゆっくり開翅した。この蝶もなかなか開翅しないので慎重に撮影した。
ルリシジミ メス 開翅
しばらくすると今度はオスの開翅を観察できた。
ルリシジミ オス 開翅
木の根本には立派なカタツムリが現れて、梅雨が近いことを告げているようだ。
カタツムリ
ヤマグワの実も熟した。
ヤマグワ
ゲンノショウコのガク?がきれいに色づいて目を引いたので写真を撮ってみた。
→ 植物に関する師匠のHさんから、これはゲンノショウコではなくアメリカフウロであるとのご指摘を頂きました。ゲンノショウコとしては実のなる時期が変だなと思いました。Hさん、どうもありがとうございました。ということでアメリカフウロに訂正します。
アメリカフウロ
昨日、今日と、普段は翅を開かない蝶の開翅シーンをいくつも観察できてよかった。