1ヵ月ぶりの更新となってしまった。観察には時々出掛けてはいたものの、父の転院があったりして何かと落ち着かなず、日誌の更新に手が回らなかった。
7月になってから蒸し暑い陽気が続いているが、このような時期にぴったりの花はネムノキの花だと思う。何故かネムノキが大好きで、花、蕾、葉、枝ぶり、何れをとっても色といい形といい素晴らしい。
ネムノキ
雑木林の周辺ではアゲハほどの大きさはあろうかと思われる蝶がダイナミックに滑空している。後翅の赤い紋がはっきりと確認できる。ひとしきり滑空するとイタドリに止まった。
アカボシゴマダラ
林の下にはコクランが点在している。春先から花の咲くのを楽しみにしてきたが、結局、花を付けたのはやや明るい場所の一株だけだった。小さくて地味だが、拡大してみるとラン科の花だけあって凝った造りだ。
コクラン
コクランの写真を撮っていたら、近くから黒いトンボが飛び立った。ハグロトンボだ。清流もないこの辺りで見るのは初めてだ。清流を思い起こさせそうな涼しげな姿だ。
ハグロトンボ
雑木林の中に入ると、樹液の出ている幹にカナブンが集まっていた。四方から頭を寄せ合っている姿が内緒の相談をしているようで面白い。
四者会談(カナブン)
撮る時には気付かなかったが、写真を見るとオレンジ色の斑点のある小さな甲虫も一緒に写っている。調べると、ヨツボシケシキスイというらしい。今度は主役として写してあげよう。
林の下には様々な色や形や大きさのキノコが沢山出ている。その中で色と形の気に入ったものを写してみた。図鑑で調べるとコテングダケモドキのようだがキノコは難しくてよくわからない。
コテングダケモドキ
この時期の観察は蒸し暑さの中でヤブ蚊との戦いだ。2時間の観察で全身汗だくになった。