今日は寒前線が日本列島を南下中ということで、昼過ぎまでは南風が強く夏のように暑かった。
いつもの里山では楽しみにしていたサイハイランもヤマサギソウも今年は無くなってしまった。盗掘されたとしたら情けないことだ。どうも人間は何でも自分だけのものにしたいという救いがたい性があるようで、将来に暗い影を投げているように思う。
前置きが長くなったが、そんな訳でいつもの里山には行く気がせずちょっと離れた里山に出掛けた。尾根の反対側の緩やかな谷戸を見下ろす場所に来てみると、何やら黄色い花が大群落を作っている。降りてみるとクサノオウだ。これほどの群落は初めて見た。
クサノオウ
クサノオウの群落に挟まれてキツネアザミも健闘している。
キツネアザミ
別の谷戸に移動すると頭上にホオノキの立派な葉がせり出している。
ホオノキ
見ると立派な花が幾つか咲いている。なかなか近くで撮る機会が無かったので背伸びをしながら撮影した。葉に負けず劣らずなかなか迫力のある花だ。
ホオノキの花
更に別の谷戸に移動する。畦道に迫力のある蕾を多数付けているのはノアザミだろうか。
ノアザミ?
谷戸の奥まで来ると頭上をゴマダラチョウが複数舞っているのに気付いた。放蝶されたアカボシゴマダラと競合しているので心配だったが健在ぶりを確認できて嬉しい。近くのマユミの花を見上げていたら何とゴマダラチョウが吸蜜に来ているではないか。少し高い位置だったが腕を伸ばして何とか撮影した。
ゴマダラチョウ
今日は思いがけずゴマダラチョウを観察することができてとてもよかった。