昨日は日差しがなくて少し肌寒いような天気だったが、今日は朝から雲一つない快晴だ。朝食後、楽しみにしていたオケラの開花はどうなったかと里山に出かけた。オケラのある尾根道を登っていくと遠くから小さな白いものが見えた。三株の頂部にそれぞれ花が咲いていた。先々週の台風にも耐え、人に踏まれることもなく無事に咲いてよかった。万葉集にも歌われている花だそうで、そう思ってみると何だか格調が高く見える。ただ、ひょろっとしているので微かな風でもゆらゆらと揺れ撮影には苦労した。
オケラ
トネアザミの花にはイカリモンガが吸蜜に訪れていた。移動する毎に翅を小刻みに振るわせる仕草がジョウビタキのようでかわいい。雰囲気は蛾というよりは蝶のようで、セセリチョウよりもよほど蝶らしい。
イカリモンガ
先週は鞘に納まっていたノササゲは鞘が弾けて実が外に出ていた。鞘の外側の紫色、内側の白色、豆の藍色の配色が何とも言えず粋で美しい。
ノササゲの実
農道を歩いていくと、仲間のKさんと会った。先月ウスイロコノマチョウを見た場所に案内して行くと、師匠のHさんにも会った。三人で谷戸の奥に行ったが、いるのはクロコノマチョウばかり。あの時のウスイロコノマチョウはどこへ行ってしまったのだろうか。
その後、別の谷戸に移動して、Kさんにコバノカモメヅルの実を教えて頂いた。花は方々で目にするが、実がなるのは大変珍しく滅多に見られないとのこと。
コバノカモメヅルの実
近くには見事な
ヤマツクバトリカブト(師匠のHさんからツクバネトリカブトが正しいとのご指摘を頂きました)があり花がびっしりと咲いていた。猛毒で知られる種類だが、花の蜜には毒はないと見えてハチやハナアブの仲間が訪れては盛んに花に出入りしていた、
ヤマツクバトリカブト
今日は汗ばむくらいの好天の秋の一日で、楽しい観察ができた。