夏の節電対策のためということで、この連休は無くなってしまった。今日は連休中に十分に観察できなかった分も取り戻そうということで、まずは川崎市多摩区の緑地に出掛けた。目的はサワフタギの花だ。昨秋、数は少なかったものの美しいコバルト色の実を観察していたので、木のある場所はわかっている。その場所まで行く途中、細かい白い花穂が付いている木を見つけた。花と葉の感じからサワフタギに間違いなさそうだ。随分と花付きがよい。写真写りの良さそうな部分をゆっくりと撮影した。
サワフタギの花
さて、昨秋観察した木に移動したが、花つきは悪く花が咲いているのは高い枝だけなので、先ほどの花を撮影しておいてよかった。一旦緑地を出て少し行くと、畑の縁に黄色い花が沢山咲いている。クサノオウだ。こんなに群生しているのは初めて見た。蕾の様子など、やはりケシ科だ。
クサノオウ
そのすぐ傍には蛇が鎌首をもたげたようなカラスビシャクが数本出ていた。
カラスビシャク
緑地の観察はここらで切り上げ、いつもの里山に移動した。目的は、観察仲間のHさんに教えて頂いたエビネを見ること。現場に到着する屈んで何かを熱心に撮影するHさんの姿があった。エビネは何株も咲いていて、こんなに多くのエビネがあるとはこれまでついぞ知らなかった。株により花の色合いや姿が様々に変化していて面白い。
エビネ
近くには小さなハンショウヅルも蕾を付けていて、明日にもいっぱいに開くだろう。何とも言えずシックな姿だ。
ハンショウヅル
最後にテンナンショウの花を撮影して今日の観察を終えた。これはヒロハテンナンショウだろうか。
テンナンショウ
今日は気温が27℃くらいまで上がって日向では少し暑かったが、まだまだ風薫る5月で快適な一日だった。