湯河原の施設で暮らしている独身の伯母は、退院した後、施設の診療所で何とか持ちこたえている。先月訪ねたが、病院にいた時より落ち着いて見えた。しかし、様々な機能が弱っているようで、芳しくない状態であることに変わりはない。電話が鳴る度に、もしやと思って落ち着かない日が続く。
それにしてもなかなか春が来ない。3月も下旬になって、やっと白梅が咲き出した。桜の蕾はまだまだ固い。近所の里山でも、春の花が大幅に遅れている。
それでも、今日は久しぶりに好天の休日となった。気温は低いが光はもう春だ。そこで、いつもとは別の場所に春の花を求めて出掛けてみた。
まず、道端に目を凝らしながら歩いて行くと、今年初めてアオイスミレの花を見ることができた。スミレの仲間では一番先に花を咲かせる。この花を見ると春が来たことを実感する。でも、地面すれすれに咲く小さな花で、花もまとまって付ける訳ではないので、なかなかまともな写真が撮れない。
アオイスミレ
その近くの日当たりのよい場所にはジロボウエンゴサクが咲き始めていた。この仲間では一番花付きがよくないが、清楚でなかなかよい花だ。
ジロボウエンゴサク
フクジュソウはさすがに終わってしまったようだ。
カンズゲは今が盛りのようで、あちこちで目に付く。
マンサクの花も大分遅れたが盛りを迎えたようだ。
これからは、シュンラン、各種のスミレ、ヤマルリソウなどが次々と楽しませてくれるだろう。早く伸び伸びと春の里山を楽しみたいものだ。