先週、結構な数のミズイロオナガシジミを観察できたので、開翅シーンを撮りたくなった。そこで朝少し早めに同じ場所に行ってみた。しかし、今日は全く見られない。先週と気象条件はあまり変わらないように思えるのだが、一体どのような条件で、林の下に降りたり降りなかったりするのだろうか。本当に不思議なものだ。
歩き回っていたら、足元から黒っぽいシジミチョウが飛び出し、敏捷に飛び回った後に近くの草の葉上に止まった。そっと近付いてみると翅裏が黒々としたムラサキシジミだ。気温が低めだったせいか、ほどなくパッと開翅した。深い青紫色の部分がとても大きい素晴らしく綺麗なオスだ。
ムラサキシジミ

メスの開翅シーンは比較的よく目にするが、オスの、それも美しい個体の開翅シーンにはこれまで恵まれなかったので、撮影できてとてもうれしかった。
辺りにはヒカゲチョウが敏捷に飛び回る。この蝶も一見地味だがよく観察するととても美しい。
ヒカゲチョウ

少し離れた葉の上に橙色のシジミチョウが静止しているのに気付いた。またウラナミアカシジミかなと思って近付いてみるとアカシジミだ。今シーズンはウラナミアカシジミはよく見かけるものの、アカシジミは全く目にしていなかったので、無事発生していることが確認できてうれしかった。
アカシジミ

ミズキの花からほぼ一月遅れで花盛りの時期を迎えたクマノミズキの花には色々な虫が集まっている。その中で一際目を引いたのが、金色に輝くミドリカミキリだ。盛んに花粉を食べているようだった。
ミドリカミキリ

カミキリムシの仲間もカラフルでなかなか楽しい。